ロスタム・バトマングリ 彼抜きのVampire Weekendの行方は如何に
(いい髪型だ)
元ヴァンパイアウィークエンド、ロスタム・バトマングリの新曲がいい。
そもそも僕、Vampire Weekendが好きなんですけど、大学生のころに1stの吸血鬼大集合(なんて邦題)を聴いたとき、このバンドは確実にビッグになると思った。とにかくやってる音楽・ジャケット・MV・服装とにかくセンスが良かったし、時代と世間の空気を読めるバンドだと思った。
当時の雑誌(Snoozerとか)ではそのとき同時期話題になってたCajan Dance PartyとかMGMTを推してたし、むしろVampire Weekendは2nd次第でしょ、みたいに軽く見られてたのを覚えてる。しかし結果は明らかにVampire Weekendの方がビッグなバンドになりつつある。ただ、3rdから4年新譜が出てないのは心配だ。2008→2010→2013とコンスタントに出していたのに…そして昨年のロスタムの脱退。
彼は昨年、フロントマンのエズラクーニグと話しあい、バンドの脱退を決めたそうだ。彼らのコラボレーションは必ずしもバンドを軸する必要があるわけではなく、今後も曲作りは続けていくとのこと。とはいえやっぱバンドというロマンチックな共同体から抜けるというのはファンからすると大きい意味がある。
しかし、それ以降のロスタムの活動の充実振りがすごい。昨年のハミルトンリーサウザーとのコラボプロジェクトも素晴らしかった。
そしてこの新曲である。
最高だ。
これらの曲を聴くとVampire Weekendの音楽的頭脳はやっぱりロスタムだったんだなと感じる。なんとなくフロントマンのエズラは華があるので彼の印象が強いのだけど、これらの音の質感は完全にバンド時代の進化版だ。ドラムの残響感とかストリングスとか空間を意識したピアノの感じとか。
この記事を読むと新作の製作に少し難航している印象を受ける。
残りのメンバーであるベースのクリスはBaio、ドラムのクリスDams of the westとそれぞれソロプロジェクトを始めている。
まだ新作に関しての情報が少ないので、なにも判断できないが、ロスタムの充実振りと反比例してVampire Weekendの新作に関して不安がよぎる。
僕の気にしすぎで素晴らしいアルバムであるのが一番嬉しいのだけど。
それではまた。